【11月】今月の花手水
2022年11月26日
落ち葉が風に舞う季節を迎え、気づけば師走が近づいてまいりました。
では今月の花手水をご紹介いたします。

キンセンカ (カレンドュラ)
花言葉: (オレンジ色) 別れの悲しみ、忍ぶ恋
地中海沿岸が原産のキク科・キンセンカ属のお花です。
太陽のように鮮やかなオレンジ色は明朗なイメージですが、花言葉は対照的に悲哀を感じる言葉が並びます。これはギリシャ神話に伝わるさまざまな悲しい恋物語に由来します。
その一つは、イタリアのシチリア島に住む少年クリムノンが太陽の神アポロンに恋したことに始まります。やがて愛が芽生えますが、仲睦まじい二人をねたんだ雲の神が、アポロンを雲に閉じ込めてしまいます。愛する光を失ったクリムノンは嘆き悲しみ、遂に命尽きてしまいます。その後アポロンは彼を「キンセンカ」の花に変え、「太陽の花」と呼んだそうです。
哀愁漂う「キンセンカ」をはじめとする、去り行く秋の花手水をお楽しみください。
今月の花手水では、毎月の花手水や境内のお花もご紹介していきます。また花手水は不定期で入れ替えておりますので、月中の変化もお楽しみください。

「秋のガラス装飾」は、鮮やかに紅葉し境内を彩っております。花手水と合わせてお楽しみください。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。