【3月】今月の花手水
2021年3月10日
桃のつぼみも膨らみ、春の息吹を感じるようになってまいりました。
出雲大神宮では、3月1日に毎月始めの祭祀である月始祭を斎行し、ご祈祷の方々をはじめ、朔日詣り(おついたちまいり)としても多くの方々にご参拝いただきました。
桃の節句を迎えた、今月の手水舎 / 花手水をご紹介いたします。

◆花桃 (ハナモモ)◆
花言葉:あなたの虜、気立ての良さ、チャーミング
中国原産のバラ科モモ属の落葉小高木で、日本での歴史も古く、縄文時代まで遡ります。『花桃』とは観賞用に改良された桃を指し、果物の桃と区別して呼ばれています。
花言葉は魅力的な女性をあらわし、多くの実をつけることから子宝や生命力の象徴ともされています。3月3日の「桃の節句」とはこれらに加え、邪気を払う神聖な樹木とされていたことに由来しています。一方で桃の実の花言葉は「天下無敵」となり、桃太郎の元となった「イザナギノミコト」が、桃を投げて鬼を退治したことが古事記に記されていることに由来しています。
また岡山では、月遅れという旧暦でお祝いするため、4月3日が「桃の節句」とされています。
3月の花手水では、早咲きの花桃で『照手白(てるてしろ)』という純白の八重桃に、鮮やかなビタミンカラーの菜の花を添え、皆さまが朗らかで実りある春を迎えられますようお祈りしております。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
※時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。