【3月】今月の花手水①
2023年3月5日
桃の節句を過ぎ、寒さの中にも春の兆しを感じる季節となりました。
では今月の花手水をご紹介いたします。
菜の花 (ナノハナ)
花言葉:活発、明るさ、小さな幸せ
地中海沿岸を主原産とする、アブラナ科アブラナ属の植物です。鮮やかな黄色い花色が印象的で、鑑賞用だけでなくさまざまなお料理や食用油としても親しまれています。
また古くは安土桃山時代、わび茶 (茶道) を大成させた茶人「千利休」も愛したお花としても知られており、現代でも彼の死を忌む日には菜の花が生けられています。素朴な魅力をもつ「菜の花」は、茶道に侘び寂びの精神を取り入れ、華美ではない削ぎ落とされた美を追求した千利休の美学に通ずるのかもしれません。
岡山県でも毎年春には、鮮やかに咲き誇った「黄色いじゅうたん」が各所で見頃を迎え、人々の心を和やかにし、訪れる春を知らせてくれています。
可憐な「菜の花」に、ボリジや雪柳などをあしらった、春を彩る花手水をお楽しみください。
今月の花手水では、毎月の花手水や境内のお花もご紹介していきます。また花手水は不定期で入れ替えておりますので、月中の変化もお楽しみください。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。