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出雲大神宮_岡山
お知らせ

【5月】今月の花手水②

2022年5月22日



吹きゆく風にも初夏の香りが感じられる季節となりました。

さて今月の花手水をご紹介いたします。


出雲大神宮 岡山 神社 地鎮祭 手水舎 花手水 矢車菊 ヤグルマギク cornflower

矢車菊 -ヤグルマギク-

花言葉:繊細、優美、教育、独身


ヨーロッパを原産とする、キク科・ヤグルマギク属のお花です。

ギリシャ神話にも登場する世界最古の栽培種のひとつで、英名は「Cornflower (コーンフラワー)」でと麦畑の花という意味、学名の「Centaurea (ケンタウレア)」はギリシャ神話のケンタウロスに由来しています。日本では端午の節句の頃に開花し、その花姿がこいのぼりの矢車に似ていることから「矢車菊」呼ばれています。


明治時代の日本に渡る以前より多くの歴史や逸話があり、19世紀、ナポレオンの侵攻にされたプロイセン王国 (現在のドイツ) のルイーゼ王妃は、首都ベルリンの戦火から逃れるため王子たちと麦畑に身を潜めました。 まだ幼かった王子たちのため、「矢車菊」で花冠をつくり慰め、さまざまな教えを説いたと云われています。この逸話が花言葉の教育に由来しています。

そして王子の一人は、後に初代ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世となり、「矢車菊」の花を皇帝の紋章に制定したことから「皇帝 (カイザー) の花」と呼ばれ、現在でもドイツの国花とされています。また高貴なお花として、フランス王妃マリー・アントワネットをはじめとする各国の貴族にも愛されました。古代エジプトではツタンカーメン王のお墓にも添えられたという、神秘的で宝石の喩えにもされる青い「矢車菊」。現在ではさまざまな色合いで親しまれています。

美しいブルーの「矢車菊」を基調とし、涼しげに彩られた、初夏の花手水をお楽しみください。


今月の花手水では、毎月の花手水や境内のお花もご紹介していきます。また花手水は不定期で入れ替えておりますので、月中の変化もお楽しみください。



新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。​


時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。




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