【7月】今月の花手水②
2022年7月24日
暑中お見舞い申し上げます。
日ごとに陽射しも強くなり、木陰の恋しい季節となってまいりました。
では今月の花手水をご紹介いたします。
青楓 (アオカエデ)
花言葉:美しい変化、大切な思い出、調和、遠慮
北半球の広範囲に分布するカエデ科カエデ属の落葉高木で、世界三大広葉樹の一つです。英名では「メープル」、和名では「カエデ」と呼ばれ、葉の形が「蛙の手 = カエルデ」に似ていることに由来しています。
夏の季語でもある「青楓」は、秋に美しく紅葉することから「もみじ」の名で親しまれています。一方盆栽の世界では「楓」と「もみじ」の葉の形状の違いから明確に区別され、葉の切れ込みの浅いものが「楓」、深いものが「もみじ」とされています。
また日本で古来から衣服の文様としても愛用されていた「楓」ですが、縁起を担ぐ家紋では多く用いられませんでした。青楓が赤々と紅葉し散りゆく姿は大変風情がありますが、一方で憂い儚い印象があるためとされています。
花言葉の「美しい変化」は、儚い美しさに侘び寂びを感じる日本の美学ともいえます。
青々と茂る青楓に大輪の菊などを彩った、大暑の花手水をお楽しみください。
今月の花手水では、毎月の花手水や境内のお花もご紹介していきます。また花手水は不定期で入れ替えておりますので、月中の変化もお楽しみください。
来月の8月末まで、涼やかにご参拝いただけるよう境内にガラス装飾を施しております。花手水と合わせてお楽しみください。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。