【8月】今月の花手水①
2021年8月20日
連日の大雨により、全国各地で多くの被害が出ております。被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧と平穏が戻りますよう心よりお祈り申し上げます。今後も不安定な天候が続くようですので、引き続き安全にお過ごしください。
さて、今月の手水舎 / 花手水をご紹介いたします。
◆吾亦紅 (ワレモコウ)◆
花言葉:変化、移ろい、もの思い、愛慕
バラ科ワレモコウ属の多年草で、日本をはじめ、ユーラシア大陸の亜寒帯・温帯地域から北アメリカまで、幅広く分布しているお花です。控えめな印象の『ワレモコウ』ですが、短歌や俳句では秋の季語として、また「源氏物語」にも登場するなど古くから親しまれてきました。さまざまな漢字で表記されますが、『吾亦紅』が一般的に用いられています。一説では、神さまが秋の野で赤い花を集めていたとき、この花に気付かず忘れていたところ、『ワレモコウ』自らが神さまに「われ (吾) もまた (亦) 紅なり」(私もまた、赤いお花です) とささやいたと云われています。
メインの菊を引き立てる、儚くも愛らしい『吾亦紅』を添えた、晩夏の花手水をお楽しみください。
今月の手水舎では、毎月の花手水に加え、境内のお花もご紹介していければと思っております。不定期でお花を入れ替えておりますので、月中の変化もお楽しみください。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策により、柄杓の使用は中止しております。ご不便をお掛けいたしますが、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
※時期やお花の状態により、花手水がない場合もございます。